見極め

最近ニュースでアイキャッチ写真のメーカー様ロゴ刺繍ワッペンの偽物に関して記事を見ました。

偽物も何種類か出ているようですが、なかなかの低クオリティーに笑えました。

刺繍業として見るところが少し違うので仕上がりの違いはすぐにわかります。

一流のブランドさんのワッペンなので、細部までこだわりもあるでしょうし仕上がりの品質はかなりのものを求められると思います。

そう考えれば偽物と本物の違いはわかるとは思いますが、正直・・・

本物そっくりに作ることは弊社レベルでも可能なのです。絶対に作りませんけどね(笑)

なので、刺繍ワッペンで本物、偽物を判断することは危険です。

その他の縫製部分などで判断されるべきだとは思います。

まぁ、偽物クオリティがあまりに低いので一発判断できるレベルのものしか出回ってないのかもしれませんが・・・

今回のワッペンで判断する材料として私なりの判断基準を入れておきます。

● 円などは出来る限り真円を目指します。ただ打込むことで生地が引っ張られて楕円になります。生地の特性などを考慮してデータを作って真円を表現するのですが、偽物はそんなこと考えていません。

● 文字と文字の間に存在する糸は”つなぎ糸” ”渡し糸”などといいますが、ブランド品などは、つなぎ糸の長さを1mm以下などに設定されます。

3mmや4mmなどのつなぎ糸は存在することはほぼありません。

(今回であればカナダのロゴは繋げています。文字は単語ごとに切れています。)

ちなみにつなぎ糸の意味は・・・ミシンを止めないで打てるという効率性と糸切りをすることで玉ができて汚くなることがあります。さらに縫い始めが糸の入りの具合で汚くなる場合があるため細かい文字などは繋げることでより綺麗に見えるということもあります。

その判断は加工する工場レベルで違いますし、つなぐ場所も違います。

つなぎ糸の前にキッチリとホツレ止めを掛けて縫いあがった後に手作業でパチンパチンと糸を切ることもあります。

● ワッペン外フチの仕上げ方は色々な方法があります。今回の場合はメロウです。本物はメロウなのにヒートカットやメロウ風刺繍留めを使っているなど、そういう部分でも判断できます。

メロウのミシンを持っているところは少なくなりましたし、そのミシンを扱えるひとも、綺麗に仕上げる職人さんも本当に少なくなりました。だけにメロウのつなぎ目(終わらし方)や今回の円などであれば真円を描けるかです。

● 細かい部分は細い刺繍糸やそれに適した針に変換します。偽物はそういう手間のかかるこだわりはゼロに近いため普通の糸で全てを行い、細かな部分は潰れたりします。

最終的に何がいいたいかと申しますと・・・

刺繍で判断するのはよほどの偽物以外は難しいです。組立て縫製などで判断されることをお勧めします・・・

@高橋